ぶっちぎりの自己最低点と笑顔の合格

その女の子は頭が良くて頑張り屋さん。
解くのが早いから、学習量も多い。

当然のことながら、自信もあります。

彼女にとって第2志望校の受験日が近づいたある日、みんなと同じように過去問題をするように言いました。

すると
「ちらっと問題を見ましたが、大丈夫です。第一志望に集中したいのでやりません!」

やるように促すたびに
「その時間がもったいない!」
と言いたげな、かたくなな態度でした。

そしてとうとう過去問題を解かずに、入学試験の日を迎えてしまいました。

その夜、上ずった声のお母さまから電話がかかってきました。

「見たことがない問題が出て、泣いてしまったらしいのです。
その後の科目もずっと涙が出てきてできなかった、と言っています。

滑り止めは本当にその1校だけ。大丈夫でしょうか…?」

「その学校は内申点をとても重視するので、大丈夫だと思います。
でもこの話をぐずぐずしても仕方ないですよね。
”だから第一志望に絶対入る!”と言わせましょう!」と伝えました。

その夜、問題用紙を見ながら涙をふいている彼女の姿が目に浮かんできて、とても辛くなりました。

ところが次の日、塾に来た彼女は晴れ晴れとした顔をしていました。

「泣いて、なんかすっきりしました。
これまで取ったことがない、ぶっちぎりの自己最低点です。だから絶対入ります!」

それから彼女はぐっと注意深くなり、一秒を惜しんで勉強して、本番では予想より20点以上高い得点で合格しました。

この話で何が言いたいかいうと「失敗した人」が本番に強いということ!

多くの場合、お子さんが戦う相手は

「見たことがない問題をすらすら解く人」ではなく
「見たことない問題に動揺する、自分と同じらいの学力の人」です。

だとすると、分かれ道は心構え!

「問題を注意深く見て、とれる問題を確実に一問でも多くとる」
そう決めていたら大丈夫です!

セミナーでも話がありましたが
もし見たことない問題が出てきても

「条件はみんな同じ!
自分ができないなら、他の人もできない!」

と割り切ること!
引きずらないこと!

そんな風に心を決めていたら大丈夫です。

今までたくさん失敗した人はチャンスです!
それが当日の冷静さに変わります。

大丈夫!
だから頑張ってくださいね!
きっとできます!

私はあなたと、​あなたの大切なお子さんを応援しています!

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​​教育も「多様化」と「最適化」の時代。
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​​​​学習コンサルタント​河野 藤(かわの ふじ)

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​​最後までお読みいただきまして​ありがとうございました

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