二学期に向けての心構え 【小学生】

二学期が始まる前に心得てほしいこと
今日は、二学期が始まる前に保護者様に心得てほしいことをお伝えします。
①提出物は、子どもと一緒にチェックする
②登校への安心や期待感を高める
③1週間は「慣らし期間」と捉える

ここでは①について丁寧にお伝えし、
残りは少し先になりますが
冬休みにお伝えしたいと思います。

1.提出物は、子どもと一緒に確認する

1-1.親がモデルになる

学校からもらった
「夏休みのしおり」をもとに、
実物(夏休みのスキルや作品など)
と照らしながら、
できていることにはチェック☑を入れて確認しましょう。

これをぜひ
子どもの目の前で、
子どもと一緒に確認してください。

大人がやっている姿を見せることで

・こんなふうに自己管理するんだ
・こうやると達成感があるな
・こうすると忘れ物しなくなるかも?
・なぁ~んだ!こんなに短い時間で確認できるんだ

などと、子どもたちは無自覚にも
親をモデルとして学んでいきます。

反対に、
・宿題は終わった?
・しおりを見て確認しなさい
・こっちに持ってきて見せて~

などの声かけだけだと、
言われている子どもも

・うるさいなぁ…
・面倒くさいなぁ…

という気持ちが先に立ってしまいます。

\親も何度も言って(言うだけで)疲れます/

時には「だいじょうぶ」
という子どもの言葉を信じていたのに、
蓋を開けると完成していない!
なんてこともあり、

せっかくスムーズにスタートしたい二学期が、
親子げんかの始まりになってしまいます。

1-2.お互いにストレスのない一番の近道は

お互いにストレスのない一番の近道は、子どもと一緒に
①実物を出して
②しおりを片手に
③チェックマークを入れる
の3ステップだけ!


低学年なら
チェックマークを入れていく
親の姿をすぐに真似して、
2学期からの
自分の時間割確認や持ち物確認に
活かす子も出てきますよ!

もちろん、子ども自ら
「チェックマークを入れたい」と言い出すのなら
自立する種が芽を出した瞬間です

道具(この場合はしおりと赤ペン)を渡して、
親は側で見守りましょう。

ただし
子ども任せにして
その場を離れてはいけません。

子どもは途中で
うまくできずに困るかもしれません。
やり方に勘違いがあるかもしれません。
うまくできずに「適当スイッチ」に変わるかもしれません。

子どもがやりとげるまで
親が側にいれば
サポートをすることができます。
子どもは安心して小さな課題を乗り越えて
成功体験をすることができるのです。

そんな「小さな体験」が
自立する子どもの貴重な素地になっていきます。

1-3.子どもを自立させていくポイント

何事も自立させていくポイントは、
親がモデルになって
その姿を子どもに見せながら
徐々に子ども自身ができるように見届けて
少しずつ手放していくこと。

「提出物を一緒に確認する」という一場面にさえも
自立する子どもを育てる種が入っていることを
親は自覚して取り組んでみましょう。

2.事前に親がやっておくこと

提出物を子どもと一緒にチェックする前に、
親が丸付けをしておくものは済ませておきましょう。

それ自体が子どもにとっては
「親が自分のためにがんばってくれたもの」が
目の前にある状態なのです。

丸付けについては
・とめ、はね、はらいに気をつけて丁寧に漢字を書いている
・余白に計算の跡が残っている
など、親から見て
子どもが頑張ったんだなと感じたところ!
そこには
特別に はなまる をつけてあげましょう。

そうすることで、
子供は親から愛されていることを感じますし、
「あぁ…こういう学習の仕方がいいんだな」
と自覚していきます。

親の一手間を通して、
子どもは何が「大事」で
「良いこと」か「役に立つこと」かを受け取っていきます。

丸付けの中に
親子の大事なコミュニケーションが
しっかり入っているんですね。

宿題一つとっても深いです。

2-1.コミュニケーションを楽しみながら

ちなみにネットで調べただけでも、
かわいい はなまる がたくさんあります。

また、少なくとも最後のページには
・最後までよくがんばったね!
・自分で計画して取り組めて素晴らしい!
・ママの小学校のときより上出来!
・こんなにていねいに取り組めて見直したよ!
などと、
コメントを入れてあげることをお勧めします。

ママのイラストに吹き出しでコメントを書くのも
子どもは喜びます!

絵を描くのが苦手なママは
ネット検索で
お手本を探しましょう!

子どもが喜んでくれる姿を見て
自分も楽しくなって
二学期の宿題に
コメントを書き続けるママもいます。

2-2.教室では…

ちなみに学校で夏休みの宿題を受け取る私は、
小さな努力や成長に気づいて
はなまるをしてくれている保護者さまや
子どもへの褒め言葉を
書いている保護者さまのことを
クラスの皆に紹介することが多くあります。

紹介された子どもはより嬉しくなりますし
僕も!私も!と
と感化されて
親にはなまるやコメントのお願いを
始める子もいます。


子どもは
一番大好きな親から認められることで
愛されていることを実感し、
安心感を得て、
「さらに頑張ろう」とチャレンジする意欲がわきます。

それが子どもの自己効力感となり、
自己肯定感に繫がっていきます。

夏休みの終ばん、
宿題などの「提出物」という切り口から、
ぜひ
・親がモデルになる
・愛を伝える
という実践をしてみてください。

たくさんの親子が
ポジティブな気持ちで
二学期のスタートをすることができますように!
応援しています♪

3.執筆者のご紹介

みなさん、こんにちは。
沖縄在住の
小学校低学年大好き教師の「さくら」です。
子どもたちの主体性や個性を大切にしながら
「子どもが自立する子育て」を目指して
楽しくつながっていけたらと思っています。
どうぞよろしくお願いします。

4.みらい教育の理念

みらい教育では、教育の最終目標を
「自立」と捉えています。

お子さまの将来の可能性や進路を考える際、
偏差値が唯一の判断基準にならないよう
最新の教育・学校情報を提供すると共に、
「自立」を支える「親子の信頼関係」を
構築する方法もお伝えしています。

ご興味がある方は、お客様の声をご覧ください。

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    • ちゃん
    • 2024.08.10 8:56am

    ちょうど上の子が小1で、初めての夏休みを過ごしてます。2学期に向けて、どんなことを意識したらいいか、日常の生活の中で少し意識、工夫することで子どもの自己肯定感や自己効力感を高められたり、愛を伝えられるんだな、とそのポイントがわかったので、ぜひ意識したいなと思いました!

      • 河野藤
      • 2024.08.13 8:51pm

      さくら先生からのコメントです。
      ちゃんさんへ
      ちゃんさんの少しでも「意識してみよう」「工夫してみよう」という思いがとても伝わ
      ってきて、「記事を書いてよかった」と思いました。その気持ちがあることが、ママとし
      てとても素敵なことです。子育てでは、ママやパパのちょっとした関わりの変化で子ども
      が大きく育つ場面がたくさんあります。親子が笑顔で安心して2学期をスタートできます
      ように!応援しています♪

    • うめちゃん
    • 2024.08.10 9:57pm

    さくら先生、初めまして。文章全て読ませて頂きました。さくら先生の言葉の端々から、子供に対する温かい想いを感じられました。イラストも多く、とても読みやすかったです。また、さくら先生の文章楽しみにしています。

      • 河野藤
      • 2024.08.13 8:53pm

      さくら先生からのコメントです。
      うめちゃんへ
      子どもは宝です。その子どもたちを育てているママたち…本当に貴重で素晴らしいお仕事をしています。私が当たり前そうに見えることを言語化することで、一人でも多くのママが小さな気づきやヒントを得て、子育てを楽しんでくれたらと願っています(*^-^*)
      読んでくれてありがとうございました!

    • ぷりりんこ
    • 2024.08.13 7:34am

    1年生の子を持つ母親です。
    お題からとても興味をもち拝読いたしました。
    子供も親も想いや考え方が違うので正解はそれぞれの家庭にあると思いますが、ヒントとか気付きであれば本人達の家庭での掘り下げやアドバイスが響くので、とても参考になりました。
    沢山のママにみてもらいたいお話しでした。
    次回の原稿も楽しみにしております。

      • 河野藤
      • 2024.08.23 12:46pm

      ぷりりんこさんへ
      お読みいただき、また温かいお言葉をありがとうございます。少しでもお役に立てたこと、とても嬉しく思います。親子それぞれの絆や考え方は本当にさまざまで、私もその多様さを大切にしたいと思っています。教育コンサルタント一同、今後もお役に立てる内容をお届けできるよう努めますので、どうぞお楽しみにしてください。よろしくお願いいたします

      • さくら
      • 2024.08.27 1:11pm

      「子どもも親も想いや考え方が違う」「正解はそれぞれの家庭にある」という言葉に、ぷりりんこさん自身が日頃から子どもをよく見て、子どもの話もよく聞いている様子が伝わってきました。それ自体がママとしてとても素敵なことです!
      これからもヒントや気づきになるような記事を書けたらと思います。読んでいただき、ありがとうございました。

    • まゆみ
    • 2024.08.13 1:45pm

    小学生向けのお話と思いきや、我が家の高校生中学生にもはたまた4歳児にも活かせる内容で学びになりました✨次回も楽しみです

      • さくら
      • 2024.08.27 1:15pm

      コメントありがとうございました。
      まゆみさんは、子どもが自立的に育っていく本質をとらえていると感じて感動しました!
      私は子どもの自立と言っても、根底を流れる本質は同じものであると思っています。
      ぜひ、生活の中で小さな体験を繰り返しながら、子どもが自立していく子育てを楽しんでください♪

    • 河野藤
    • 2024.08.23 12:51pm

    まゆみさんへ
    お読みいただき、そして心温まるフィードバックをありがとうございます!ご家族の皆さんに幅広く活かせると感じていただけたこと、とても嬉しいです。これからも教育コンサルタントがそれぞれの持ち味をいかしながら、皆様に役立つ内容をお伝えしたいと思います。どうぞ楽しみにしていてください。よろしくお願いします。

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