週末は念願の白神山地でキャンプをしました。
日中は25度、風もなくてさわやか。
星空を眺めてからテントに入り、暗門川のせせらぎとコオロギやスズムシの声を楽しんでいたら、突然大粒の雨がふってきました。
にわか雨の直前は一瞬虫の鳴き声が止まるんですね。
印象的でした。
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「入りたい」と「絶対に入る」のちがい
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ある年の5月、
お母さまと中3の娘さんが入塾の相談に来ました。
挨拶もそこそこに、お母さまは春の模試の成績票をカバンから取り出しておっしゃいました。
「これで、〇高校大丈夫ですか?」聞き方が少し妙だったので
「なぜそうお聞きになるのですか?」と問い返しました。
「実はここに来る前に〇塾と△塾に行って同じように聞きました。
”まぁ…、大丈夫でしょう”と同じように言われたので…」
他の塾で言われたことに、引っかかることがあるもののうまく言葉にできないようです。
でも母親である私には、お母さまの気持ちがよ~くわかります。
母親の気持ちはシンプルです。
「とにかく私の子供をしっかり見てほしい!」
ところが大手の集団指導塾の「まぁ…、大丈夫でしょう」という言葉には
「あのクラスに所属するのがいいだろう」
というクラス分けのニュアンスを感じます。
それでお母さまは
「この塾に入ったら、集団の中の一人という扱いだよね…」
「気になることがあっても、たぶん気軽に相談できないな…」
と不安になったのだと思います。
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「入りたい」と「絶対に入る」のちがい
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私はお母さまに、
『お伺いしますが、お子さんはその学校に”入りたい”のですか?それとも”絶対に入りたい”のですか?
お子さまが「できれば入りたい」というなら、私も「まぁ、大丈夫です」と答えます。
でもお子さまが「絶対に入りたい」と言うなら、私の答えは「やっぱり足りない」です。
まず「どれくらい合格したいのか?」をお子さまの気持ちを確認すると、塾選びも迷わなくなると思いますよ』
すると横で聞いていたお子さまの顔がぱっと輝いて、お母さまが答える前に「絶対に合格したい!」と言いました。
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「絶対に合格したい!」を支える
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その生徒さんについて「テストの度に得点を伸ばして最後は余裕で合格しました」と言うと、なんだか広告のようですよね。
事実はそうですが、経過はかなり違います。
ある程度高いところからさらに伸ばすのは大変です。
不得意な単元が出題されると「五科目総合でぎりぎり3点上がった」ということもありました。
彼女は真面目なので、できないかったところに注目して落ち込むことが多かった。
そんな時に「どれくらい合格したいかって話だよね?」と聞いても仕方ないので
「〇〇ちゃんがどう思っているか分からないけど、私は絶対に〇〇ちゃんに受かってもらうって決めてるよ!だから大丈夫!」と何度も声をかけました。
そう言うと、笑うんですよね。
決めるって大切なことだと思います。
同じように、お母さまが「お子さんの気持ちをサポートする」と決めることも大切だと思うのです。
やってみるとわかりますが、優しい言葉がタイミングよく自然にでてくるなんてことはめったにありません。
お母さまにお願いがあります。「今日、子どもの話を最後まで聞こう!」「今日、笑顔になる言葉をかけよう!」と決心してください。
すると、お子さんは「もうできない」と思った地点からもう一歩踏みだせすことができるかもしれません。
(意外と踏みだします)
ぜひその瞬間を見てほしいと思います。それは成長を感じるあたたかい瞬間です。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
塾の仕事を20年以上続けていますが自分の役割が変わったと感じ、小・中学生のお子さまの勉強や進学に役立つ情報を発信しています。
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