子どもの「学校は楽しい」を知る・聴く!【親子のコミュニケーション】

夏休みが明けて
子どもたちは楽しく学校に通っていますか?
中には
明るい気持ちで学校に通えていない
お子さんの状況に、
少し不安を感じている
ご家庭もあるかもしれません。

そこで今回は、
「学校に行きたくない…」にも役立つ
コミュニケーションのポイントをお話します。

1.普段の会話から、子どもの「学校は楽しい!」を引き出す

1-1.子どもたちは学校の様子を話していない?

学校で子どもたちに
学校の様子を
家の人に話しているかとたずねると
多くの子が「話していない」と答えます

そもそも「聞かれない」と答える子も多くいます

もしくは「楽しかった」と言って
終わらせているという子もいて

「学校どうだった?」という
毎日同じ質問に
面倒臭さを感じている子もいるようです
(ママ、パパ、ちょっと工夫が必要かもしれません️)

1-2.個人面談では…

個人面談で
「子どもは学校の様子を話してくれますか」
と保護者に聞くと

低学年でも意外と
「あまり話さないんですよ」
「聞かないと話してくれないんですよ」
「『楽しかったよ』で、終わらされます」
という答えが多いです

中にはあまり聞くと嫌がられるのではと遠慮して、
子どもから話してこない限り
話題に触れていない保護者もいらっしゃいます

わんぱく君の場合は
「あんた、今日も何か先生に迷惑をかけていないよね」
「友達にひどいことしてないよね」
という確認が会話になっている家もあります(笑)

1-3.子どもは楽しいことは話したくてたまらない

担任の私にしてみれば
教室は子どもたちのキラキラで
たくさんのエピソードが生まれる場所です

例えば
あさがおの芽が出た時に
「わぁ、あさがおが、帽子つけて出てきた!」
とA君が言ったら、

「えっ、どういうこと?」
「見せて見せて~」

「ぼく(私)やお友だちのは、どうなっているんだろう」

わちゃわちゃ…わちゃわちゃ…
あちらこちら現場検証… 

「ここにもある!」
「あっ、○○さんのあさがおも!」

「えっ、これって種じゃない?」
「すごいー!ちゃんと種を割って生まれてきたんだ!」
「あの種には命が入っていたんだね」

もう、朝の会も始められないくらい大興奮で
気づきや感動が止まりません!


ちょっとした隙間時間の読書
でさえも
気になることを見つけたり
新しい気づきや発見、
じーんときた場面に出会ったりすると 

わざわざ私のところまで
絵本や図鑑を持ってきて
指で示し、説明してくれます

子どもは


自分が本当に感じたことは
話したくて
誰かと共有したくて
たまらないんですよね

2.子どもに話を聞くときは…

2-1.「楽しい」で、終わらせない聴き方

だから
家で学校の話を聞くときは
「今日、学校どうだった?」
「楽しかった?」と、
「楽しかった」の答えで終わらないように

「何かいいことあった?」
「面白いことあった?」
「新しい発見あった?」
「感動したことあった?」
と、視点を変えて聴いてみましょう。

そして子どもが見ている世界や
その時子どもが考えたことを
親も想像できるように

「どうしてそんな面白いことが起こったの?」
「どうしてそうしてみようと思ったの?」

「誰が教えてくれたの?」
「その時どう思ったの?」
「それを(さらにおもしろくするために)次はどうするの?」

と具体的に話を聞いてみましょう。

2-2.心配や不安からではなく、興味やワクワクで聴く

ママやパパが自分のことを
喜びや楽しみをもって
興味深々で聴きたいと思う心に、
子どもは必ず応えてくれます

「心配」や「不安」から聴くのではなく、
興味やワクワクから
聴いてあげてください。 

子供の瞳がキラキラしながら説明していたら
それはママやパパが
「子どもの話をちゃんと聴けている」ということです。

3.子どもの「好き」や「安心」「心地いい」も知っておく

そのような日常のコミュニケーションから
子どもが学校の中で

・誰が好きで
・誰に安心や信頼を寄せているのか
・誰といると心地よさを味わっているのか
・どんな場所が好きなのか
・何をしているときが楽しいのか
・何の時間が好きなのか

 たくさんの情報が見えてきます

3-1. 学校には先生、友だち、時間、場所などのリソースがたくさん

先生といっても、

・担任
・前学年の担任
・理科や音楽の先生
・保健室や図書室の先生
・校長先生や教頭先生
・支援員の先生…

友だちでも、

・クラスメイト
・入学前の友達
・学童の友達
・登下校する近所の友達
・習い事の友達
・部活仲間…

時間と言っても、 

・登校後の準備時間
・朝の会
・授業時間
・休み時間
・給食時間

・掃除時間
・長い昼休みの時間
・帰りの会
・下校に向かう廊下道…

場所と言っても、
・ドッチボールやなわとびができる運動場
・鉄棒やブランコがある遊具広場

・メダカやおたまじゃくし、アメンボがいる池
・かわいいウサギのいる飼育小屋
・カブトムシやバッタを飼っている教室
・トマトなどを育てている畑



・いろいろな種類の花が咲いている花壇
・たくさん本がある図書室…

3-2.「学校に行きたくないな…」にも役立つときがある

それを知っているだけで、
万が一、
「学校に行きたくないな…」という気持ちが起きても

担任の先生と連携しながら
安心できる先生の側で…
安心できる友達と…
お気に入りで落ち着く時間や場所から…
子供は再スタートできることが多いものです

何よりも
普段から「学校は楽しい」という
ポジティブな感情が
子どもを学校や友達の中に
戻してくれるのです

特に低学年までに
親子でそのような日常会話ができていると
学年が上がってから

勉強や友達関係で
つまずくことがあっても
乗り越えやすいように感じます

4.よかったことに目が行くことで、子どもは強く、輝き出す


ぜひ、親子のコミュニケーションを通して
「いいことあったよ」
「面白かったよ」「発見したよ」
「できて嬉しかったよ!」
「わかって感動したよ!」

という明るい方を見る子どもに育ちますように

ママやパパに
よかったことを話すことで
子どもたちは
親が思う以上に強く、輝いていきます

その子どもの姿に
「自立の種」が入っていることも見えてきますよ!

ぜひ、おうちでも
子どもにとっての
「学校は楽しい!」を引き出してあげてください!

執筆者の紹介


沖縄在住
小学校低学年大好き「さくら」先生
大学生(娘)の母

子どもたちの主体性や個性を大切にしながら
「子どもが自立する子育て」を伝えつつ
楽しいつながりを作りたいと思っています。

モットー
「子どもの幸せのために働く!」
「子どもであっても一人の立派な人格者」

みらい教育の理念

みらい教育では、教育の最終目標を
「自立」と捉えています。

そして家庭教育をサポートすることで
子どもたちが自ら考え行動し、目標に
向かって進む力を育てることを目指しています。

具体的には、お子さまの将来の可能性や
進路を考える際、
偏差値が唯一の判断基準にならないよう
最新の教育・学校情報を提供しています。

さらに、24年の学習塾運営で培ったノウハウを
活かし、お子さまが自立して学べる仕組みを構築し、
「親子の信頼関係」を深める方法お伝えします。

ご興味がある方は、お客様の声をご覧ください。

 

 

 

    • ぷりりんこ
    • 2024.09.21 5:43pm

    さくら先生、今回のお話しも大変興味深く拝読いたしました。
    1年生の娘は学校が大好きで、夏休みも皆と会いたい!先生に会えなくて寂しいと言ってました…笑
    しかしながら、学校から帰ってきて娘の話したいタイミングと、娘の話しを聞いてあげたいタイミングがあわずによくよく聞けてないなと反省したところでした。今のキラキラした愛らしい時期を親子ともに楽しく過ごせるように私ももう少し余裕をもって接していきたいなと思います。
    さくら先生、次回のお話も楽しみにしております。

      • さくら
      • 2024.09.29 2:04pm

      ぷりりんこさん、今回もコメントありがとうございます!反応があると、私も書く力をもらえます!

      学校が大好きな子に育っているなんて素敵ですね!
      きっとママのサポートもお上手なんだろうと感じました。

      娘さんの話したいタイミングがいつなのか、観察してみるといいですね。それに合わせてぷりりんこさんの手が空くように、家事など一日の流れを見直すこともできます。もしそれが難しかったら、「今、〇〇でゆっくり聞いてあげられないから」とママの事情も説明して、一緒のお風呂や寝る前などにちゃんと聞いてあげるといいです。
      約束をちゃんと守れば、子どもは大丈夫です!試して見てくださいね♪

    • 梅ちゃん
    • 2024.09.24 11:31am

    さくら先生、2回目のブログ更新おめでとうございます。前回のブログがとても良かったので、第2弾の投稿を心待ちにしていました。親子のコミュニケーションの一貫として、学校のどんなところが楽しいのかを、どのように子に聞けばいいのか、具体的な例を用いて分かりやすく書かれていて、実践に移しやすいと感じました。子どもがどのように自分のコミュニティを築いているのかを把握することで、子どもが学校生活に悩んだ際に親としてできることがあるというところに希望を感じました。

      • さくら
      • 2024.09.29 2:17pm

      うめちゃん、コメントありがとうございます。
      待っていてくれる人がいると思うと、頑張って書いてよかったと励みになります。

      細かいかな…くどいかな…文章も長くなっちゃうな…と迷いもありましたが、日々の中で無自覚のうちに流れていってしまうところに、実は「大切なことがある」という気持ちも込めて書きました。
      子どもが壁にぶつかったとき、そのコミュニケーションがとれていることで、子どもへの声かけ、担任の先生や学校との連携にも役立ちます。安心あっての成長!
      ぜひ、うめちゃんの声かけで、明るい方を見て、たくましく生きていく子に育ててあげてください(*^-^*)

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