「子どもにどう関わればいいのかわからない…」そんな小中学生の保護者の方へ
教育は大きく変わり、子どもの学び方や評価の基準も進化しています。
文部科学省も「家庭教育」の重要性を繰り返し発信し、親も“学び直す時代”が始まりました。
だから、親が迷うのは当たり前なんですね。
本記事では、これからの子育てに欠かせない家庭の知識を、やさしく解説します。
目次
1.なぜ今、親も「学び直し」が必要なの?
2020年以降、日本の教育は大きな転換期を迎えています。例えば、大学入試改革では、知識の量だけでなく、思考力や表現力が重視され、小学校から探究学習やプログラミング教育が導入されるなど、子どもたちの学びのスタイルも変化しています。
例えばこんな変化:
・「正解を早く出す力」よりも「考える力・伝える力」を重視
・テストの点数や内申に加え、「学ぶプロセス」「意欲」も評価対象に
・小学校段階から、プログラミング・探究・キャリア教育が導入
こうした背景から、親が昔の価値観のままで接すると、知らず知らずのうちに子どものやる気や自立心を損ねてしまう可能性もあります。
だからこそ、私たちと一緒に考えていきましょう!
2.文部科学省のHPから分かること
「家庭はすべての教育の出発点であり、子どもの基本的な生活習慣や豊かな情操、自立心の育成、心身の調和のとれた発達を図る上で、重要な役割を担うものです」※文部科学省「家庭教育支援チーム活用の手引き」(令和4年2月)より
文部科学省はこのように、子どもの成長の土台は「家庭」にあると繰り返し強調しています。特にこれからの時代、家庭の教育力がこれまで以上に重要になると述べています。
3.親として知っておきたい3つの視点
3-1.「勉強しなさい」より「何に興味ある?」「どうしてそう思うの?」
今の日本の教育は、子どもが自ら課題を見つけ、主体的に学ぶ力を重視しています。
家庭でも「勉強しなさい」と言うだけではなく、「何に興味があるの?」「どうしてそう思ったの?」と問いかけることが、親の大切な役割になってきました。
小学校でも探究学習やプログラミングなど、「答えのない問い」に挑戦する機会が増えています。
知識を覚えるだけでなく「自分で考え、学ぶ力」を育てることができるように、親の関わり方もアップデートする時です!
3-2.「まずやってみる!」を応援する
「正解がない」と言われるこれからの時代は、「まずやってみる」「試してみる」柔軟さが大切です。
家庭でも「自分がいいと思うことからやってみたら?」と声をかけることで、子どもは安心して挑戦できるようになります。
うまくいかないことがあっても、それも大切な経験。小さなチャレンジが子どもの自己肯定感を高めます。
3-3.親も一緒に学ぶ
これからの社会がどう変わっていくのかを意識しながら、親も子どもと一緒に学び続ける姿勢が大切です。
たとえば、AIやグローバル化、環境問題、働き方の多様化など──子どもたちが生きる未来には、今とは違う常識が待っています。
「最近こんなニュースを見たよ」「あなたはどう思う?」といった日常の対話が、子どもにとっての最高の学びになります。
親自身が変化を前向きに受け止める姿を見せることが、何よりの家庭教育なのです。
4.学校教育との連携を考える
小学校の宿題も「自分で考え、計画して学ぶ」スタイルにシフトしています。
「プランニングデイ」や「自学ノート」など、学校によって名称は異なりますが、週に数回、自分で学習内容を決める宿題が設けられているケースが増えています。
これは文部科学省の目指す「主体的・対話的で深い学び」の一環であり、子どもたちの思考力や自己管理能力を育てる狙いがあります。
こうした動きを踏まえて、家庭でも少し工夫を加えることで、子どもの学びを無理なく支えることができます。
「そう言われても、具体的にどうしたらいいかわからない」というお母さんがたくさんおられると思います。
そのような方のためにヒントを二つお伝えします。
4-1.テーマが続くように、親が軽く声をかける
子どもは興味を持ったテーマでも、続けて取り組むのは意外と難しいものです。
そんなときは、「こんなやり方もあるね」「次はこうしてみる?」といったさりげない声かけで、自然に視点を広げられるようサポートしてみましょう。
4-2.親も関心を持ち、一緒に楽しむ心を持つ
親も子どもと一緒に話題にしたり、関連する本や動画を楽しんだりして、気軽に興味を広げる手助けをしましょう。
また、親自身も何かを学んだり、興味を持って取り組んだりする姿を見せることで、「学ぶって楽しい」という感覚を家庭の中に育てることができます。
5.記事のまとめ
・教育は「正解重視」から「自分で考える力」へと変化
・文科省は「家庭」が子どもの成長の土台だと強調
・親の役割は、指示よりも問いかけと見守り
・挑戦や失敗を肯定し、学びを後押しする姿勢が大切
・学校と連携し、親子で学びを楽しむことがこれからの家庭教育
子どもたちがこれから生きる社会は、親の頃とはまったく違う価値観とスピードで動いていきます。
だからこそ、家庭で「学び、成長していく姿勢」をサポートすることで、子どもの可能性が広がっていきます。
6.私たちみらい教育ができること
「勉強の意味がわからないみたい…」「うちの子に、今の学校のやり方は合ってるのかな?」
そんなふうに感じたことはありませんか?
今の子どもたちは、大人が経験してこなかったような新しい学び方の中で育っています。
だからこそ、親がひとりで抱え込まず、誰かと一緒に考えることがとても大切です。
私たち〈みらい教育〉では、お子さまが自分らしく学び、成長していけるよう、以下のようなサポートを行っています。
・家庭教育の「軸」をつくるお手伝い
・自立して学べる仕組みのアドバイス
・受験や不登校、スポーツとの両立など、個別の課題にあった対応策のご提案
「勉強しなさい」と言わなくても机に向かえるようになったり、「話を聞いてもらえただけで気持ちが軽くなった」といったお声もいただいています。
「ちょっと話を聞いてほしい」だけでも大丈夫です。
お気軽にご相談ください。お子さまの今と未来に寄り添いながら、一緒に考えていきましょう。
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7. 執筆者の紹介
河野 藤(かわの ふじ)
札幌在住 社会人2人と大学生の母
趣味は旅行、読書、犬の散歩。自然の中を歩く時間が、何よりのリフレッシュです。
小中学生向けの個別指導塾を25年間運営してきました。
長年、たくさんの親子と向き合ってきた中で、とくに印象的だったのは、
「どうして勉強しなきゃいけないの?」と悩む子どもたちの姿でした。
2015年からは、学ぶ意味や生き方に悩む子どもたちを支えるため、教育コンサルタントとしての活動をスタート。
現在も日々の指導を続けながら、2024年からは全国に教育コンサルタントを広めるための養成講座も開講しました。
私自身も、子育てにたくさん悩み、戸惑いながらやってきました。
だからこそ、「こんなこと聞いていいのかな?」というようなことも、安心して話していただける関係を大切にしています。
「子どもの可能性が広がり、家族が明るく元気になること」──
それが、私のいちばんの願いです。
みらい教育代表
日本みらい教育コンサルタント協会代表
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