目次
札幌藻岩高校と札幌啓北商業高校が合併し、2027年春に新設校が開校!
1. 南区の2高校が合併
- 札幌市南区にある札幌藻岩高校と札幌啓北商業高校が、2027年春に発展的な再編を行い、新設校として開校します。
- 背景には、日本全体の人口減少や少子高齢化による生徒数の減少があります。
札幌藻岩高校は、1972年に開校しました。地域に根差した教育と進路指導に定評があり、多くの卒業生が社会で活躍しています。一方、札幌啓北商業高校は、1941年に開校した商業高校です。ビジネス実務や簿記などの専門知識を習得できることで、就職に有利な学校として知られています。
普通科と商業科の2校の統合は北海道初の試みです。新設校は、2校の伝統と特色を活かした教育を提供します。地域に貢献する人材育成や、グローバル社会に対応できる人材育成などニーズに合わせた教育カリキュラムを開発していく予定です。
資料「(仮称)藻岩高等学校・啓北商業高等学校再編新設校 基本構想・基本計画」p4
2. 新設校は藻岩高校の敷地に建設
- 新校舎は、札幌市南区川沿3条2丁目1-1にある札幌藻岩高校の敷地に建設されます。
- 2024年2月時点では、校舎のデザインや具体的な教育内容などは未定です。
資料「(仮称)藻岩高等学校・啓北商業高等学校再編新設校 基本構想・基本計画」p17,25
3. 建設予定と2024年度以降の在校生のスケジュール
- 札幌啓北商業高校
2024年度入学生は、現校舎で卒業まで学習を続けます。 - 札幌藻岩高校
2023年度入学生は、3年次から新校舎で学習します。
2024年度入学生は、2年次から新校舎で学習します。資料「今後のスケジュール」
4.補足
- 上記の情報は、2024年2月時点のものであり、変更される可能性があります。
- 新設校の名称、特徴、制服などに関する情報は、後日発表予定です。
- 新設校に関する最新情報は、札幌教育委員会のホームページでご確認ください。
- 参考資料:札幌教育委員会「(仮称)藻岩高等学校・啓北商業高等学校再編新設校 基本構想・基本計画」
5.全国的な傾向
全国的には、近年、普通科と商業科の統合が徐々に増えてきています。文部科学省の調査によると、2020年度時点で全国に約40校の統合校が存在します。
統合の背景
普通科と商業科の統合には、以下のような背景があります。
- 少子高齢化による生徒数の減少
- 多様な学習機会の提供: 統合により、生徒はより多様な学習機会を選択できるようになります。
- 教育資源の効率化
*教育資源とは、生徒の学習や成長を支える様々な要素を一言で表した言葉で、教師、教材、施設、情報など、教育活動に必要なあらゆるものが含まれます。
統合の課題
普通科と商業科の統合には、以下のような課題もあります。
- 教育内容の整合性: 普通科と商業科では、学習内容や指導方法が大きく異なります。統合後もそれぞれの特色を活かしつつ、質の高い教育を提供できるかが重要です。
- 生徒の進路希望への対応: 進路希望の異なる生徒が混在することになるため、それぞれの希望に沿った指導体制を構築する必要があります。
- 地域住民の理解: 地域住民は、長年培ってきた伝統校への愛着や不安を抱いている場合があります。統合の目的やメリットを丁寧に説明し、理解を得ることが重要です。
まとめ
統合校は、従来の教育にとらわれない新しい教育理念やカリキュラムを導入することで、未来のニーズに合わせた人材育成が可能になります。また現実的な事ですが、制服が新しくなると受験倍率が上がることが多いので、早い時期から対策することが受験を成功させるポイントになります。
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