小中学生の読む力と書く力を育てる!東京大学の調査結果をわかりやすく解説|みらい教育

お子さんに「もっと本を読んでほしい」「理解を深めてほしい」と感じることはありませんか?
東京大学の2025年最新調査では、読む習慣と書く習慣が学力の土台となり、学びを深めるうえで欠かせない力になることが明らかになりました。ここでは、その調査結果を踏まえてご家庭でできることを具体的にご紹介します。

1.調査について

期間:2025年3月〜8月
対象:18〜29歳の学生 1,062名
内容:日常生活における「読む・書く習慣」と、国語の読解力との関係を分析


2.調査でわかったこと

・本や新聞を全く読まない学生が約2割
・講義の記録をしない学生が1割以上
・「読む子」はよく書き、「書く子」はよく読むという相互作用がある
・読む・書く習慣のある学生は読解力が高い

この結果を知って、高い学費を払って大学に通わせている保護者の中には「うちの子は大丈夫?」とドキッとした方がいると思います。

だからこそ、早い時期から読む習慣・書く習慣を育てることが大切です。小学生から少しずつ生活に取り入れることで、後の学びに大きな力となって返ってきます。

たとえば、中学では、読解問題の文章量がぐっと増えます。読む習慣がある子は抵抗なく読み進められ、記述式問題でも自分の言葉で答えられます。

高校では、複数の資料やグラフを読み取り、まとめる力が求められます。普段からノートを整理し、書きながら考える習慣のある子は理解を深めやすくなります。

大学では、膨大な専門書や論文を読み、自分の意見をレポートや卒論にまとめる必要があります。読む力と書く力を両方積み重ねてきた子は、学びを主体的に進められるのです。

つまり、小学生のうちの小さな習慣づくりが、将来の学力や自立した学び方に直結するのです。

3.「読む習慣」が思考力を育てる


・「うちの子は本が嫌いだから」と放置する
・漫画や雑誌を「読書じゃない」と否定してしまう

このNG行動は意外と多いのですが、実際には、気づいたら子どもが親が読んでいた本を読んでいた…ということもよくあります。
また、漫画や雑誌も「何に興味があるのか」を知ることができる大切な手がかりです。


・興味のある分野から読書を応援する(スポーツ・動物・漫画もOK!)
・少しずつジャンルを広げる

たとえばサッカー好きな子なら選手の伝記から始める。動物好きな子なら写真集や図鑑から始めてもよいのです。子どもの興味に気づくことが、読書習慣の第一歩です。

3-1. 「読む習慣」のために家庭でできること

週末は親子で読書タイム。「短時間でいい」と思えると続きます。
・読んだ内容を「どんなところが面白かった?」と話題にしてみる。
・図書館や本屋に行って「自分で選ぶ楽しさ」を味わわせる。

4.「書く習慣」が記憶を定着させる

書くという行為は「思考を整理する作業」です。書き出すことで記憶に残りやすくなり、理解も深まります。


・ノートの使い方が分からず、とにかく詰めて書いている
・ノートを見直すことがない
・家では全く書く機会がない
・「字が汚い!」とつい言ってしまう

字を細かく注意すると、子どもは書くこと自体を避けてしまいます。
大切なのは、見直す時のためにノートを書くという意識を持たせることです。


・ノートに日付や見出しをつけ、後から見直しやすくする
・先生のお話しで大切だと思うことをメモするようにする
・授業で習ったことをノートを見ながら親に説明してみる

でも本当に大切なのは、書いたノートを見返して思い出し、理解を整理すること。これこそが、冒頭に述べた「思考を整理する作業」につながり、記憶と学びを深める力になります。

4-1.「書く習慣」のために家庭でできること

・勉強が終わったあと「ノートをちょっと見返してみよう」と声をかける
・ノートに日付やタイトルをつける習慣を一緒に確認する
・一行日記など、日常に小さな書く習慣を取り入れる

家庭でできる工夫は、小さな声かけや仕組みづくりです。「書いて終わり」から「書いたものを使う」へ変えていくことで、子どもの理解力と自信が大きく育ちます。


5. まとめ

・読む力は、子どもの思考力を育てる
・書く力は、記憶を定着させる
・読む力と書く力は互いに支え合い、学力を伸ばす

さて、みらい教育では、保護者の小さな声かけや工夫こそが、子どもが「自分で考えて学び続ける力」につながると考えています。

そして、この習慣の積み重ねは、中学受験の12歳、高校受験の15歳といった大きな節目で大きな違いを生みます。能力そのものは同じでも、日々の「読む」「書く」の積み重ねがある子とそうでない子では、理解力や表現力に差が出てしまうのです。

とはいえ、こうした習慣はすぐに身につくものではありません。少なくとも1年以上かけて、少しずつ生活の中に根づいていくもの

だからこそ、早めに取り入れて、「できたね!」「楽しいね!」と親子で声をかけ合いながら、家庭の中で自然に続けられる雰囲気をつくっていくことが大切です。

さらに学びたい方へ
東京大学「〔研究成果〕デジタル時代の学生に対し読み書きの実態を調査」

6.私たちみらい教育ができること

「学校の勉強についていけるか心配…」
「勉強のやり方がわからないみたい…」
そんなふうに感じたことはありませんか?

今の子どもたちは、私たち親世代とは違う“新しい学びの環境”の中で育っています。社会もどんどん多様になり、学校に行かせること自体を悩むお母さんも少なくありません。

そもそも子育てや教育には、一人では答えが出せないことが多いものです。だからこそ、抱え込まないでください。

私たち〈みらい教育〉は、お子さまが自立して学ぶことができるようにサポートしています。そのために、次のような取り組みをご用意しています。

お母さまへのサポート

1.教育相談サポート
「受験」「親子のコミュニケーション」「不登校」「発達障害」など、日々の子育てや学びに関するお悩みを安心してご相談いただけます。
ただ話を聞くだけではなく、豊富な経験をもとに具体的な解決方法をご提案し、お母さまと一緒に行動していく伴走型のサポートを行っています。

2.最新の教育情報の提供
毎日の子育てにすぐ役立つ「教育情報」を、わかりやすくお届けしています。
難しい教育情報や文部部科学省の発表も、お母さまが「なるほど!これなら家でやってみたい」と思える形にかみ砕いて発信しています。
公式LINE登録はこちらhttps://lin.ee/h0QTzg2(ID:@827wrxvp)

3.勉強会の開催
専門講師による勉強会を定期的に開催し、保護者の方が実際に家庭で活かせる知識や工夫を学べる場をご用意しています。
一方的な講義ではなく、質問や交流を通じて「うちの子の場合はどうすればいい?」といった具体的な不安を解決できるのが特徴です。

お子さまへのサポート

1.5つのステップで学習習慣をつけるオリジナル教育プログラムの提供
ご家庭で「一人で」学べる仕組みを作り、親がつきっきりにならなくても学習が続くようにサポートします。

2.受験・不登校・習い事との両立を支える学習サポート
限られた時間の中でも学べるように、自立して勉強できるオンライン学習システムを提供。さらに教育コンサルタントがサポートします。

7.  執筆者の紹介

河野 藤(かわの ふじ)
札幌在住 社会人2人と大学生の母
趣味は旅行、読書、犬の散歩。

小中学生向けの個別指導塾を25年間運営してきました。
長年、たくさんの親子と向き合ってきた中で、とくに印象的だったのは、
「どうして勉強しなきゃいけないの?」と悩む子どもたちの姿でした。

2015年から、お母さまに教育相談サポートや最新の教育情報、勉強会を提供し、お子さまに学習習慣や受験、不登校の学習をサポートしています。

私自身も子育てにたくさん悩み、戸惑いながらやってきました。
だからこそ、「こんなこと聞いていいのかな?」というようなことも、安心して話していただける関係を大切にしています。

「子どもの可能性が広がり、家族が明るく元気になること」
それが、私のいちばんの願いです。

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